義太夫文字

太夫は、舞台で語るときに、見台(けんだい)という台に、床本(ゆかほん)を置いて語ります。

見台は、太夫専用の譜面台みたいなもの

NHKの朝ドラ『わろてんか』で、広瀬アリスちゃん演じる娘義太夫リリコの舞台シーンでも出てきました

この見台に床本を乗せて語ります

床本は台本みたいなもので、太夫が語る言葉が書かれてて、節やブレスの位置なども書き込まれてたりします。

太夫が見やすいようにすごく大きい文字で書かれてるのですが、その文字が普通の文字ではなくて、義太夫文字という特殊な文字で書かれてます。

床本は師匠から譲り受けたり、お借りして書き写ししたり、古本屋や販売会みたいなので買って手に入れます

日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)の稽古を始めたとき、師匠から床本をお借りして、まずは練習に半紙で筆ペンで見よう見まねで書き写してみました

何がなんやらわかりませんよねw

全く知らない演目だったら全然わかんなかったと思いますが、いちおう日高川は中学生のときにやってて、ほぼ言葉は暗記してたから、書き写してるうちに、特にひらがなはすぐある程度覚えられたのですが

漢字が難しい。。。旧字体を更に義太夫文字にしたものなんか、もうわけわかめです。

わかんなくても、なんとなく書き順が予想できるものは知らない字でも書いてて気持ちいいのですが、書き順も何がどうなってんのかわかんない字は、字というより、絵を描いてる感じでした(笑)

特に日高川によく出てくる、『声』と『愛』がさっぱりww

先日、師匠から手作りの義太夫文字の一覧をお借りして、コピーさせてもらって、さっそく『声』と『愛』を探してみました。

『愛』。。?

『声』。。。?

『声』は元は『聲』なんですね。

『愛』は。。ネットで旧字体調べたけど正体がわからんww

こんな感じで

義太夫文字ってこれがこの字!って覚えていくよりも

いっこいっこの演目を覚えてるうちに、この文字の形も一緒に入ってきて覚えていくものなのかなと思ったりします。

ちなみに『恋』という字は、書き順が予想できたので書いててなんだか気持ちヨカッタです(笑)

義太夫三味線の音のいろはにほへと。。。の表記も、特定の文字だけカタカナになっていたり、旧字体や変体仮名で検索しても出てこない文字の形があったりして、三味線も義太夫文字も特にネットで義太夫文字一覧とかってなくて、稽古で師匠に由来とか聞いてる感じです。義太夫文字って秘密主義なのかなw

でもこうゆうところも面白いなと思います。

暗号みたいw

で、この練習用の床本に、稽古の音源を聴きながら、言われたことを書き込んでいくのですが、もうほんとに毎回毎回おんなじこと言われてるんだなと実感します。しょぼーん(´・ω・`)

あと約2週間で会社の夏休み

ちゃんと和紙に床本書いて、ちゃんとしたの作ってみようかな♪

元々字を書くのが好きで、帰省してばあちゃん家であまりにもすることないときは、写経してたくらいなのでww

暑い日にクーラーの効いた部屋で床本を書く。。。

なんかええねぇ☆

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